日本には戦略思想がありません。
日本人の我々からしてみれば、さんざん研究されてきたつもりの
孫子についても勝手な日本人の理解が中心となっています。
海外での欧米での理解のされ方、
そして本家・中国での理解のされ方について
そして最新の理解については、
日本の孫子は完全に世界と乖離していたという点を含めて
孫子を解説してきました。
さて、一昨年作成したクラウゼヴィッツ講義を、
奥山先生のここ二年の新しい知見を追加し、アップデートしました。
孫子における日本の状態どころか、
我が国でのクラウゼヴィッツ理解は大変お粗末な状態です。
それはなぜか?
今回、奥山真司の戦略学講座で
クラウゼヴィッツをアップデートするに当たって、
なぜ、日本のクラウゼヴィッツ理解が駄目なのか?
についての<イントロダクション>も作成しました。
どうしてもクラウゼヴィッツが軽く見られている理由から
学ぶモチベーションが高まっていないのではないか・・・?
と考えたからです。
イントロダクションの内容から紹介します。
まず、誤ったクラウゼヴィッツの理解
という大きな問題があります。
その間違い故に、なぜか日本では、
「もうクラウゼヴィッツは現代の戦略において必要ない!」
という結論になっている傾向があります。
欧米で知識人と話をするときに、
お互いの価値観を分かりあったり、
あなたが相手に対して影響力を増したいと思ったとき、
その説得力を増す際に前提となる知識があります。
それがキリスト教の概念です。
これがスタートラインです。
これがわかっていないと彼らの思考回路、価値観がわかりません。
そして、それと同様に、戦略、戦争、外交を語る場合に、
やはりクラウゼヴィッツの『戦争論』抜きにしては語れないのです。
以下の点で、クラウゼヴィッツの『戦争論』は、キリスト教、聖書に似ています。
●実はクラウゼヴィッツの『戦争論』は"未完の著"
●クラウゼヴィッツが死んでからも、その解釈をめぐって派閥ができている
●当初、クラウゼヴィッツはまともに読解されてこなかった
●原理主義的な解釈が横行していった・・。
●勘違いしてきた人は読み込んでいないだけ
といった点でしょうか?
西洋人の知識の前提を考える際、
必ずキリスト教の概念の理解が必要になります。
キリスト教を抜きにしては、彼らの思考は語れないのです。
<戦争>というものを考えていく場合でも同様で、
結局のところ、現代でも欧米では
クラウゼヴィッツの『戦争論』が議論の大前提・土台となっているのです。
つまり、それ以上のベースとなる戦略哲学がないからです。
今回新たに収録した<イントロダクションCD>では、
外務省で活躍し、防衛大で指導をしているような方ですら
根本的にクラウゼヴィッツを誤読している・・・という点や、
日本国内で著名な戦略論作家の方のクラウゼヴィッツ考は、
はたしてどうなのか・・・ということも確認できます。
「戦争論」って読んだことありますか?
そう、クラウゼヴィッツの『戦争論』です。
●戦争論という書名なら聞いたことがあるという人。
●クラウゼヴィッツという名前だけは聞いたことあるという人。
●読んでみたけど、なんだかよくわからず本立に飾っているという人。
●解説本を読んでなんとなくわかった気になっているという人。
いろいろだと思います。
しかし、日本ではほんとうの意味で流行っていません。
なぜか?
・ドイツは二度の大戦で負けたからもともと『戦争論』は効かないんじゃないか?
・戦争の仕方が21世紀になって全く変わっているから意味が無い
・クラウゼヴィッツはテロ戦争ではもう通用しない
・戦争論なんてビジネス戦略には応用できないでしょ。
と言われてきました。
そもそもこの本が未完の著であるから、
さまざまな誤解があります。
しかし、その誤解がある『戦争論』を読み込むほどの
研究者が日本におらず、議論されきっていないからです。
軍事学部がないから、戦争放棄してきたから
仕方がないかもしれません。
でも、日本国内でも自衛隊や防大でのプロの軍人たちは
ちゃんと研究しているんでしょ?
という人もいるかと思いますが、大きな声では言えませんが、
それは皆無です。まったく進んでおりません。
そこで、英米の戦略研究でトップを走るコリン・グレイを師とする
奥山真司先生がこの欧米トップクラスの『戦争論』理解を
やさしく大胆に解説します。
はっきり断言します。
どうせ間違っていますし、得るものもなかったでしょうから。
これを聞けば、日本でトップクラスどころか、
最新の世界基準の研究の入り口には追いつくことができます。
そしてさまざまな珠玉の教訓が実感されてくることと思います。
この解説を聞くと
"戦争は他の手段による政治の継続である"
というように、軍事は政治の一部である。
ならばやはり政治を語るなら
世界の戦略論の中では、
クラウゼヴィッツ理論は生きています。
また、この理論を実生活でも応用している人はいるのです。
学問的な戦略理論はいいから、あの『戦略の階層』のように、
その理論がそのまま自分の仕事や生活に活かせる
戦略理論を勉強したい!という要望もあり、
もしかしたら、無意識に使っていたかもしれない
『三位一体理論』を掘り起こし、
日本人がもっとも苦手としている『絶対戦争論』
を意識しようという内容です。
クラウゼビッツ講座本編で取り上げた多くのキーワードのうち、
『三位一体理論』と『絶対戦争論』
というのは非常にカギとなるものです。
Part3の<応用編>を聞くことによって、
クラウゼヴィッツ理論が
非常に深く理解できるようになったりもします。
『三位一体理論』は、ずばり意識しないと損です。
使わない手はないものです。
奥山先生自身が博士号を取得するプロセスや
英語翻訳家として成り立っていく過程は
まさにこの理論だったそうです。
そして、日本人がもっとも苦手としている『絶対戦争』の理論。
日本には、いわゆる"言霊信仰"があるので、
それゆえに苦手なのだ、とも言えます。
なので、世界のビジネス界で生き残るには、
この「机上の空論ストレッチ」が必要なのです。
このクラウゼビッツ応用編を聞くことによって、
●確かにクラウゼヴィッツは生きている
●確かにクラウゼヴィッツ理論は効く!
●頭でっかちにならず、そのまんま応用できる
●自分の人生を好転させる理論になる
●学習やビジネスのカギは三位一体そのもの
●理論って使えてはじめて自分のものになるなあ
●逆に、応用編によってクラウゼヴィッツ理論のすごさが理解できた
詳しくは聞いていただきたいのですが、
このように感じて頂けると思います。
商品構成は以下のようになっております
Part1:イントロダクション
Part2:クラウゼヴィッツ『戦争論』(2014年版を大幅追加修正)
Part3:ビジネスと人生に活かす『クラウゼヴィッツ理論』<応用編>
(これは2014年版と同じものになります)
の3作構成になります。
収録時間:約1時間10分
古典としての戦争論
日本人が勘違いしているクラウゼヴィッツ
クラウゼヴィッツが活きている事例
クラウゼヴィッツのエッセンス
(以前発売したものを大幅に講義音声を追加修正しました。)
収録時間:約1時間40分
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