"ネオクラシカル・リアリズム"の重要文献として知られるクリストファー・レイン(Christopher Layne)著 "The Peace of Illusions: American Grand Strategy from 1940 to the Present"(2006)を、地政学者奥山真司が翻訳。 原著者が新たに書き下ろした「日本語版へのまえがき」と訳者奥山真司による「解説」も収載。
現代の眼で読み直した古典地政学から、宇宙時代・IT時代の地政戦略まで。
欧米の国家戦略の根幹がわかる!戦略学からのアプローチで明かす現代地政学の全貌。
なぜ地政学なのか
ハルフォード・マッキンダー卿―ハートランド理論の流れ
地政学者アルフレッド・セイヤー・マハン
エアパワー、スペースパワー、地理
宇宙時代の地政戦略―アストロポリティクスによる分析
批判地政学の理解のために―地政学とリスク社会
地政学 戦いの場としての国境
インフォメーションパワー―戦略、地政学と第五次元
訳者解説・あとがき―地政学の「三位一体」
戦略学理論のエッセンスが凝縮された入門書!
クラウゼヴィッツ、ドゥーエ、コーベット、マハン、リデルハート、毛沢東、ゲバラ、ザップなどの理論を
簡潔にまとめて紹介。米国陸海軍の教科書、必読書として高く評価されている書。
世界が「カオス化」していく中、日本がアイデンティティを取り戻し、世界に伍していくために、
今こそ、地政学という「世界の常識」を知らなければならない。
第1章 世界は"悪の論理"で動いている
第2章 日本の国益は技術だけで守れるのか
第3章 世界の常識「地政学」とは何か
第4章 日本の属国化を狙う中国
第5章 日本を捨てるアメリカ
"現代の三大戦略思想家"といわれるコリン・グレイ教授が
西洋の軍事戦略論のエッセンスを簡潔にまとめた話題の書!
戦争の本質、戦争と平和の関係、戦略の実行、軍事力と戦闘、世界政治の本質、歴史と未来など
40の格言を使ってわかりやすく解説。
イントロダクション― 大きな問題を正しく理解するために
1 戦争と平和
2 戦略
3 軍事力と戦闘行為
4 安全保障とそれに対する脅威
5 歴史と未来
あとがき― 戦いのための教訓
戦後から現在までのアメリカの国家戦略を決定的にしたスパイクマンの名著の完訳版。
ユーラシア大陸の沿岸部を重視する「リムランド論」を提唱するスパイクマン理論のエッセンスが凝縮された一冊。
現代の世界政治、国際情勢を見るための重要なヒントを与えてくれる原著の地図51枚を完全収録。
序章 アメリカの一極支配が抱える問題点
第1章 アメリカ優位の外交政策
第2章 アメリカが嫌われる原因
第3章 戦略1―抵抗のために使われる戦略
第4章 戦略2―アメリカのパワーに順応する戦略
第5章 戦略3―国益のための対外政策
ニコラス・J.スパイクマン
[Spykman,Nicholas John]
1893-1948。オランダ出身の元ジャーナリスト/イエール大学教授。
20世紀のアメリカを代表する外交戦略家および地政学者。
カリフォルニア大学で博士号取得後、イエール大学の国際学部主任教授、国際研究部の初代所長などを歴任。
地政学ではユーラシア大陸の周縁部の重要性を説く「リムランド論」を主張したことで有名。
第二次大戦勃発直後に地理学の分析を元にして「将来は日・独との同盟が必要になる」と主張して、
当時の米国内で激論を巻き起こす。アメリカの冷戦期の「封じ込め政策」の創始者と言われ、
現在のアメリカの世界戦略理論の基礎を作る。1943年にガンのために49歳の若さで死去。
序章 アメリカの一極支配が抱える問題点
第1章 アメリカ優位の外交政策
第2章 アメリカが嫌われる原因
第3章 戦略1―抵抗のために使われる戦略
第4章 戦略2―アメリカのパワーに順応する戦略
第5章 戦略3―国益のための対外政策
スティーヴン・M.ウォルト
[Walt,Stephen M.]
1955年生まれ。ハーヴァード大学ケネディ行政学大学院ベルファー記念教授。
専門は国際関係論で、特に安全保障分野、中東政治など。処女作の『同盟の起源』で「脅威の均衡」理論を提唱して
話題となる。専門学術誌だけでなく、新聞や雑誌などにも論文や記事を多数発表。2003年にはアメリカの
イラク侵攻に反対してネオコンたちと鋭く対立。
2006年には元同僚のシカゴ大学教授のジョン・ミアシャイマーとアメリカの
外交政策にはイスラエル・ロビーが大きな影響を持ちすぎていると指摘する論文を書き、世界中で激論を巻き起こす。
2003年から外交問題評議会委員、2005年からは米国芸術科学アカデミーの会員。
1983年にカリフォルニア大学バークレー校Ph.D(政治科学)。
当時の指導教官はネオリアリズムの泰斗ケネス・ウォルツ。
米中の衝突を確実視し、各国の外交戦略を揺るがす、攻撃的現実主義(オフェンシヴ・リアリズム)とは!?
今、最も注目すべき国際政治学者ミアシャイマーの主著、待望の邦訳化。
第1章 イントロダクション
第2章 アナーキーとパワーをめぐる争い
第3章 富とパワー
第4章 ランドパワーの優位
第5章 生き残りのための戦略
第6章 大国の実際の行動
第7章 イギリスとアメリカ:オフショア・バランサー
第8章 "バランシング"対"バック・パッシング"
第9章 大国間戦争の原因
第10章 二十一世紀の大国政治
ジョン・J.ミアシャイマー
[Mearsheimer,John J.]
シカゴ大学のウェンデル・ハリソン特別記念教授。専門は国際関係論で特に安全保障分野。
『大国政治の悲劇―米中は必ず衝突する!』で「オフェンシヴ・リアリズム」という国際関係論の理論を提唱し、
その内容の高さが認められて「ジョセフ・レプゴルド学術賞」を受賞。学術専門誌以外にも
ニューヨーク・タイムズ紙などで論文や記事を多数発表している。
2006年には元同僚でハーバード大学教授のステーヴン・ウォルトと共にアメリカの外交政策にイスラエル・ロビーが
大きな影響を与えすぎていることを指摘して各界で激論を巻き起こす。2003年から米国芸術科学アカデミーの会員。
1980年にコーネル大学Ph.D(政治科学)。