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地政学を英国で学んだ
しばらくお待ち下さい。
2012年8月31日 「ちょっと右より・・・」な週末お知らせ号

「アメ通」読者の皆さま、おつかれ様です。
管理人です。

今回は変則的に金曜夜のお知らせ号の配信となります。

さて、保守系の言論誌がどんどん姿を消すなかで、
鋭い言論を放ち続ける雑誌の筆頭は『月刊WiLL』誌ではないでしょうか。
もちろん、管理人もCheckしておりますが、
『月刊WiLL』といえば、花田紀凱編集長!と言っても過言ではありません。

元『週刊文春』編集長時代から現在の『WiLL』誌に至る中で、
その「武勇伝」は数知れずのまさに文字通りの「名物編集長」です。
管理人も、拙い&及ばずながら「編集」に携わっていることもあり、
花田編集長の事はずっと尊敬しておりました。

そんな、花田編集長が・・・なんと!あの「ニコ生」に登場する!?

ということで、今回は
ニコニコCH「ちょっと右よりですが...」担当者様よりの
メッセージをご紹介致します。

明日の午後13:30~だそうです。「アメ通」管理人もこれは楽しみです。

それではどうぞ。

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(((ニコニコ動画チャンネル「ちょっと右よりですが・・・」のご紹介)))
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元『週刊文春』編集長、そして、現在は『月刊WiLL』誌の名物編集長である、
花田紀凱氏がスタートさせたインターネット上の番組について、
ご紹介させて頂きたく、配信させて頂いております。

その番組とは...

▼ニコニコ動画公式チャンネル
「ちょっと右よりですが・・・」
http://ch.nicovideo.jp/channel/tyotto-migi

です。

元「週刊文春」の名物編集長、現在「月刊WiLL」編集長の
花田紀凱(はなだかずよし)氏が企画する動画コンテンツ。

毎週、花田編集長自ら出演し、
聞いてためになるもの、政治や経済や社会のこと、
本物のニュースをまじめに考え議論する番組です。

2012/08/25に収録分の番組は、
『週刊誌欠席裁判』と題して、こんな内容をお話しされました。

・【今月号の「月刊WILL」について】
・【今週の小沢一郎(笑)】
・【李明博・竹島問題】
・【R25というフリーペーパー】etc...

一時間以上にわたる熱い内容で、
最後には、収録現場からのQ&Aコーナーにも直接応える
という充実の番組です。

そんな番組ですが、

明日の9月1日(土)の13:30~
満を持して、遂に生放送を敢行することになったそうです。
インターネットのアドレスはこちらになります。

→ http://live.nicovideo.jp/gate/lv105867033

明日の13:30から、ぜひアクセスしてご覧になってみて下さい。

※この番組を観る際のご注意※-----

・ニコニコ動画のアカウントがないと視聴できませんので、
 まだ持っていない方は、予めアカウントを作ってご準備下さい。

・今回は生放送は無料なので、どなたでも視聴可能です。
 生放送を見逃してしまうと、過去ログとなり、有料となります。
 ですので、ぜひ、明日13:30~の生放送でご覧下さい。

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最後に、

2012/08/25に収録分の番組内容から、一部をご紹介致します。

(番組内容一部紹介はじめ)

▼中国は尖閣諸島のみならず、 沖縄も俺たちの領土だと・・・

花田:

沖縄占領憲法なんていうものを作ってるんだよ。
沖縄を占領したときにはこういう憲法をつくりますよ、
って公的なものじゃないけど、ネットで流れてるわけだよ。
それが黙認されてるわけだ。

だめだっていうなら中国(共産党)は全部消しますから、
消さないっていう事は黙認してるわけです。
そういう事までやってるんですよ、
日本はよほど領土の事をきちんとしないと。

▼昨日、野田さんが不退転でやると...。でも、実際のところは...

花田:

たとえば中国が、尖閣に船がどっと来ちゃったと、
海軍がきちゃった。
占拠しちゃったら、そういう時にどういう対応できるんだ。
日本は自衛隊、海上自衛隊を出して防戦できるのか、
そういう覚悟がありますか、と。
外交は武器をもたない戦争だから、
外交がうまくいかなかったら、戦争になるわけだから
日本的にどうするかっていう覚悟をしなきゃならない。

今回の『WiLL』に記事があるんだけど、
パラオっていう国があるでしょ?パラオってちっちゃい国なんですよ。
そこに中国の漁船が島に来たんだよ。
領海内だから、パラオの警察が射撃したんだよ、
一人撃ち殺しちゃったんだよ、25人の船員を逮捕したんだよ。

中国に一人1000ドルの罰金を払わせてから釈放、返したんですよ。
パラオは軍隊がないんですよ、ちっちゃい国なので警察だけ。
そういう国でさえ、きちんと対応すれば、
中国もさすがにそう無茶な事はできないわけですよ。

小国でもきちんと主張をすれば、
一人1000ドルの罰金を払って取り戻してるわけでしょ。
日本は尖閣にきた船長を返さないで、きちんと取引をすべきなんですよ。
パラオを見習えって記事を書いてもらったわけですけど。
もっとけしからんのは、この事を日本の新聞が報じないんですよ。
知らないでしょ?

▼はい。知りませんでしたね。

花田:

俺も知らなかった。
ある人に聞いて、大使館にも聞いてみたら、
そうだと、ありましたと取材してもらったんだけど。
日本の新聞ってそんな事を全然書かないんですよ。
なんなんですかね、これは。
民主党政権と一緒でさ、そういう事にふれないほうがいいっていう
暗黙の何かがあるんでしょうね。
おかしな話ですよ。

▼北欧では、シーシェパードの船ですら沈めるらしいですよ。

花田:

そりゃそうだよ。

▼だから、シーシェパードもやって来ないそうです。

花田:
沈められるから。
日本だけが何もしない、なめられてますよね
だからね、ちゃんとやらなきゃならない。

(内容紹介おわり)

如何でしたか?毎週、このような熱いお話が展開されております。

そして、明日の生放送では、インターネット上から、
リアルタイムでコメントが書けるので、つまり、
誰でも花田さんに直接質問を投げかけることができます。

明日の13:30から、ご覧下さい。

▼ニコニコ動画公式チャンネル
「ちょっと右よりですが・・・」
http://ch.nicovideo.jp/channel/tyotto-migi

▼2012年09月01日 13:30~ 
「ちょっと右よりですが・・・」公開生放送
→ http://live.nicovideo.jp/gate/lv105867033

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「戦略の階層」を解説するCD

戦略を語れない人生は奴隷だ

技術を制するのは高度な技術ではない。より上流階層からルール決めには対抗できない。
今こそ日本人は「戦略の階層」を学び、その全体像を理解しなければならない。

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このサイトはリアリズムについて学ぶ人を増やすためのサイトです。

さて、早速ですが、・ネオコンをはじめとする勢力が狙ってきた米国の世界一極覇権支配は、長くは続かない。・中国が膨張し、アジアの覇権をねらい、世界は多極構造になる。 90年代から上記のように予想し、米国内でも論争してきたのがリアリスト学派です。

リアリスト学派は、国家のパワー(軍事力、政治力、人口規模、経済力等)がもっとも大事な要素と考え、

正義やイデオロギー、理念は関係ない。国際関係はパワーで決まり、パワーを予測し戦略を立てよう

と考える学派で、19世紀の英国の行ったバランス・オブ・パワーを活用した大戦略を信条とします。

ところが「リアリスト」を自認する日本の親米保守派は、
「経済中心主義」で「安保無料(だだ)乗り」をし続けていますが、
実は、彼らは、以下の2点で決定的、かつ、致命的な誤りを犯していたのです。
そして、そうした日本の政策は、冷酷な米国のリアリストから、
単なる「バンドワゴニング」に過ぎない、と足元を見透かされているのです。

その2点とは、

(1)日本はアングロサクソン(米英)についていれば大丈夫。

(2)米国は「民主制度」と「法治」、「人権」を重んずる日本を信頼し、
   一党独裁の共産主義中国を嫌っている。

ということです。

まず、(1)については、
日英同盟時も上手くいった。だから、これからも米国についてゆけば大丈夫!
万事問題ないというものです。

しかし、我が日本が戦後60年間、幸いにして戦争に巻き込まれなかったのは、
ほとんど偶然の産物であったということは、強く認識しておく必要があります。

米国は国益に係わることならば、いとも簡単に「友達」を切り捨て、裏切る国である。
国論が変われば友好国をあっさり切り捨ててきたことは、これまでの歴史の事実が証明しています。

・日中戦争では、蒋介石を応援しつつも、途中から毛沢東支援にまわった。

・ソ連打倒のためには台湾(中華民国)を切り捨て、中華人民共和国と国交を結んだ。

・ベトナム戦争では出口がみえなくなり、結局南ベトナム支援からあっさり撤退した。

・米国が支援していた南ベトナムは崩壊し、大量の難民があふれ出た。

・イラン・イラク戦争の時、イランが戦争に勝って影響力が拡大することを恐れた米国は、
 サダムフセインに(イラク)に軍事的な支援をした。
 しかし、支援した米国は干渉してこないと思ったフセインは、その後クウェートに侵攻し、
 湾岸戦争、イラク侵攻と2度の戦争で米国に打ちのめされ、最後は米軍に捕まり処刑された。

如何でしょうか?

これでもまだあなたは、アメリカはずっと「友達」でいてくれる!

と思えますか?

次に、(2)についてですが、
欧米メディアなどの報道によれば、米国内における中国の工作員の数は激増しています。
更には、人民解放軍には「政治工作条例」なるものまであります。
彼らは世論戦、心理戦、法律戦からなる「三戦」の任務を与えられ、
まさに今、中国は国策として、米国内で「世論戦」を仕掛けている、というのが冷酷な事実です。

正義や真実でなく、ウソでも現実をつくれると考える中国の
カネも人員もかけたまさに「人海戦術」的な、この国家戦略が功を奏し、
すでに米国世論では「尖閣は日本が強奪した島だ」ということに傾き始めている・・・
この危険な状況を皆さんはご存知でしょうか?

-*- -*-

例えば、韓国との従軍慰安婦問題をみるまでもなく、
日本国内で、いわゆる「保守派」といわれる人達が、
どれだけ「真実」を主張しても、
同じ日本人であるはずの国内左翼勢力がこの外患に呼応するという、
典型的なパターンに陥っている事例は、枚挙に暇がありません。

白州次郎は「日本をプリンシプルのない国」と言いました。
しかし、残念ながら、この分析は現在の日本にも今だに当てはまっているのです。

これらの冷酷な事実を踏まえ、
本サイトで皆さんとともに真剣に考えていきたいのは、以下の2点です。

・日本はいかにして「パワー」を獲得すればいいのか?

・どんな国家像を描き、グランド・ストラテジーを立てればよいのか?

この二つの質問を念頭に据えて、米国のリアリスト思考を学び、
日本におけるリアリスト思考を広げ、リアリスト学派をつくっていく。

これが、このサイト、www.realist.jpの目的です。
あなたも是非議論に加わって下さい。



リアリスト思考を最初に日本にもたらした、
シカゴ学派、元フーバー研究所上席研究員、故・片岡鉄哉先生に捧ぐ

日本がこのままの状態でいけば、
少なくとも十年以内に、二流、三流の地位まで確実に堕ちていくことになる。
現在の日本の状況を冷静に見れば、
どう考えてもそういう結論しか出てこないのだ。
しかし、日本はそのまま堕ちっぱなしというわけではない。

何年後になるかわからないが、日本はしぶとく復活するはずである。
国家というのはいつまでも堕ちっぱなしということはなく、
反省して自覚した国民が生まれ、それが国を復興することになるからである。

そのときに、決定的に必要となつてくるのが「理想」である。

地政学の祖であるマッキンダーは、
「人類を導くことができるのは、ただ理想の持つ魅力だけだ」
と言っている。

しかし彼は、同時に現実を冷静に見る目を
忘れてはならないことを鋭く警告している。
それが地理と歴史を冷静に分析した、
地政学という学問が与えてくれる視点なのである。
彼が一九一九年に発表した『デモクラシーの理想と現実』
という本の題名は、このような理想と現実のバランスの大切さを訴えている。

世界はこれから「カオス化」していく。
これはつまり、世界はこれからますます複雑化した
先の見えない場になるということである。

そして日本は、「カオス化」された状況の中で
自立を目指さなければならないし、
むしろ自立せざるを得ない状況に追い込まれることになるかもしれない。
そして、その中で世界に伍していくためには、
日本人は何よりもまず、リアリズムの思考法を身につけなければならない。

日本人は自分で責任を持って戦略を考えるという思考を捨ててしまい、
安易に平和的な解決だけを求めるという体質が染みついてしまった。
たとえば、外交における戦略も「善か悪か」で判断するため、
善を探そうとするあまり、次の一手がどうしても遅くなる。

しかも、日本が「善かれ」と思って世界に主張したことは、
まずもって善として見られていない。
他国はリアリズムの視点で「日本が何を狙っているのか」
と冷酷に見ているのだ。
だからこそ、わが国も外交戦略を「善悪」ではなく、
「強弱」で見るように訓練しなければならない。
「強弱」とは、現在わが国にとって、
この政策は他国と比べて立場を強めてくれるのか
弱めるものかという冷静な判断である。

弱いのであれば、より強い政策を打ち出さなければならないし、
強いものであれば、政策をより国益に近づけなければならない。
こうしたリアリズムの思考を身につけることは、
むしろ「国際的なマナー」なのである。